2011/1/6 トレイダーズ証券「みんなのFX」

昨日のドル円は、東京時間では米国時間に控えたADP雇用統計を睨んで欧州・オセアニア通貨に対してポジション調整のドル買いが入ったが、時間外のダウ先物や中国株が軟調推移となったことでリスク回避の円買いも入り、総じて相殺する形となったため揉み合いの展開に。欧州時間では原油価格の下落を手掛かりに対資源国通貨を中心にドル買いが強まったため、連れる形でドル円も上昇、昨日高値(82.275円)を抜けたところで勢いは弱まりADPの発表待ちとなった。注目されたADP雇用統計は(予想:10万人、結果:29.7万人)と予想を大きく上回り上昇、80銭程度の急騰を見せ、更にISM非製造業景況指数が(予想:55.7、結果57.1)と予想を上回る結果を受けて一段高となり83.342円まで値を伸ばした。その後も米10年債利回りの堅調推移を好感すると、一時83.368円まで値を拡大し高値を維持したまま83.273円で取引を終えた。

ユーロ円は、アイリッシュ・インディペンデント紙が「SNB(スイス国立銀)がアイルランド国債を担保として拒否」と報じたことがユーロの圧迫材料となったことや、日中株価の軟調推移によってリスク回避の円買いが加わり下値を試す展開となり、欧州時間には108.508円まで値を崩した。しかし、米国時間に発表されたADP雇用統計を受けてドル円が急騰すると連れ高となり109.740円までの急反発となった。ドル円をはじめとした対円通貨の上昇に支えられたため、値動きとしては目立っていないが、ポルトガルが実施した6ヶ月物の短期証券の入札で、平均落札利回りが前回の2.045%から3.686%へと大幅に上昇しユーロ売り圧力となったため、引けにかけてじりじりと値を崩し109.512円で取引を終えた。


本日の展開


本日のドル円は、ADP雇用統計の雇用統計を受けて1月7日発表の米公式雇用雇用統計への期待が高まりドルが買われやすい地合いのため上値試しの展開が予想される。年明けから米景気改善期待が膨らんでおり、センチメントはかなり強めと思われるため主要国株価・米債券利回りが堅調推移となった場合、12月15日直近高値84.505円を目標に値を伸ばす展開も想定しておきたい。また、一目均衡表日足基準線・雲も一気に上抜けていることから地合いは強いと言えよう。ただし、米国時間に新規失業保険申請件数の発表が予定されており、センチメントを弱める結果となった場合、今回の上昇が短時間での急騰だった反動から調整幅が大きくなる可能性も否定できないため注意は必要か。

ユーロは、SNBがアイルランド国債の受け入れを停止、ポルトガルの入札利回りが上昇、ギリシャとドイツ10年国債の利回り格差が過去最大水準まで拡大等、悪材料が続出し対ドルで値を崩している。ユーロ円の日足は陽線引けとなっているが、あくまで他の対円通貨の上昇に連れているだけのため、円売りが一服しユーロの売り圧力が相対的に強まった場合は下値をうかがう展開も想定しておきたい。なお、欧州時間にはユーロ圏消費者信頼感、小売売上高の発表が予定されている。特に小売売上高については前回分が既に下方修正されており、今回の発表分も弱気な予想となっているため、ユーロ経済の弱さが確認されれば昨日安値108.508円を下回る可能性も否定できない。

[今日の予想レンジ]
ドル ・円 82.70-84.50
ユーロ・円 108.00-110.50
ポンド・円 127.50-130.50

【今日の主な経済指標】

09:30 AUD 住宅建設許可件数 [前月比]
17:15 CHF 消費者物価指数(CPI)[前月比]
18:30 GBP サービス部門購買担当者景気指数(PMI)
19:00 EUR 消費者信頼感(確定値)
19:00 EUR 小売売上高
20:00 DEM 製造業新規受注[前月比]
22:30 USD 新規失業保険申請件数
00:00 CAD Ivey購買部協会指数

≪2011年1月5日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
「ブル」を継続しているものの、急騰による割高感によって割合は大きく減少している。
オシレーター系のテクニカル指標では買われすぎを示す水準となっており、テクニカル
的な売りが入る可能性も否定できない。また、明日に米雇用統計を控えているため、傾
き過ぎたポジションに対する調整売りにも注意したい。


ポンド円は「ブル」
特に目立った要因はないものの、昨日欧州勢参入後にポンド買いが強まり、その後もド
ル円の上昇に連れて上値を伸ばし「ブル」は継続している。久しぶりの4連騰となってお
り、どこまで上昇が継続するか注目される。本日は英サービス部門購買担当者景気指数
の発表が予定されており、予想を上回る結果となった場合、130円台前半に控える一目
均衡表日足雲下限を目標に上値を試す展開となるかもしれない。


豪ドル円は「ブル」
資源価格の下落によって下落基調にあったが、ドル円の上昇に連れ高となり12月に揉み
合いが続いた83円台まで値を戻している。そのため「ブル」は継続しているものの、そ
の割合は7割を割り込んでおり参加者の警戒感が読み取れる。洪水の影響によるファンダ
メンタルズの悪化が見込まれているため、円売りが一服した場合、再度下値をうかがう
展開も想定しておきたい。


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