2010/12/27 トレイダーズ証券「みんなのFX」

金曜日のドル円は小動きに終始。東京市場序盤、ゴトー日(5・10日)の仲値需要によるドル買いで一時的に83.159円まで上昇したものの仲値発表直後にすぐさま反落、そのまま軟調な展開となった。欧州勢参入後もクリスマス休暇入りしている参加者が多いため薄商いが続いていたが、週末のポジション調整によってユーロ/ドルが上昇すると相対的にドル売りが強まったためドル円は82円台まで下押しした。その後の米国市場もクリスマスの振替休日で米株式、債券、商品市場が休場となるほか、経済指標の発表も予定されていないため手掛かりを掴めず82.90円を挟んで約5銭程度の狭いレンジ取引となり82.884円で取引を終えた。

ユーロは序盤、5・10日仲値にかけて本邦輸入企業の円売りから109円台まで上昇したものの、海外勢がクリスマス休暇に入っている影響から勢いは続かず、じりじりと値を削る展開となった。欧州勢参入後は、対スイスフランでポジション調整の買い戻しが入ると対円も連れ高となったものの、買いが一服すると上値の重たさが嫌気され小幅反落した。米国時間に入ると、ドル/カナダがストップロスを巻き込んで上昇しカナダ円が急落、相対的に円買いが優勢となったため、ユーロ円も108.567円まで下落した。一旦は値を戻したものの、下向きの流れは続き、前日比-0.09円の108.697円で取引を終えた。


今週の展開


先週は、米長期金利の低下を背景とした円買いドル売りが出たほかに、欧州のソブリンリスクが懸念されリスク回避の円買いを誘った。今週は27日の2年債を皮切りに、28日・29日に米国債の入札が行われる。米長期金利の動きを主導とした相場展開が続いていることから入札結果には注目が集まるだろう。一方、欧州のソブリンリスクをテーマにこのところ格付け機関から、格付けの引き下げ発表が相次いでいるが、こちらは突発的な報道によるため、発表が集中している欧米時間には注意を払う必要がありそうだ。また、米国時間にはケース・シラー住宅価格指数、消費者信頼感指数、シカゴ購買部協会景気指数(PMI)、米住宅販売保留指数等の発表が予定されている。依然低水準の住宅環境、回復傾向にある消費関連の指標発表が予定されており、結果次第では新たなトレンドを形成するきっかけとなるかもしれない。テクニカルでは、82.30円近辺に控える一目均衡表週足転換線が12月のサポートラインとなっているが、下値を保ったまま年を越せるかどうかがポイントとなりそうだ。

ユーロ円は、米格付け会社のムーディーズやフィッチがギリシャやポルトガルの格付けを次々に引き下げ発表したことを背景に信用不安が高まり8日続落となった。依然として、根強い欧州債務危機の懸念は投資家心理を著しく悪化させており、年末にかけてユーロを買い戻す材料も見当たらないことから下降トレンドの継続が予想される。テクニカル面では11月30日直近安値108.342円に接近しており、先週は辛うじてサポートされたものの、下抜けた場合は8月・9月にマークした105円台を目標とした中期的な下降トレンド入りとなる可能性も否定できない。

[今週の予想レンジ]
ドル ・円 81.20-84.30
ユーロ・円 106.80-110.00
ポンド・円 126.50-130.50

【今週の主な経済指標】

27日
08:50 JPY 日銀・金融政策決定会合議事要旨
08:50 JPY 企業向けサービス価格指数[前年同月比]
14:00 JPY 新設住宅着工戸数[前年同月比]

28日
08:30 JPY 全国消費者物価指数(CPI)
08:30 JPY 東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)
08:30 JPY 全世帯家計調査・消費支出
08:30 JPY 有効求人倍率
08:30 JPY 失業率
08:50 JPY 小売業販売額
08:50 JPY 大型小売店(既存店)販売額
08:50 JPY 鉱工業生産・速報値
15:30 FRF 国内総生産(GDP、改定値)
23:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数
00:00 USD リッチモンド連銀製造業指数
00:00 USD 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)

29日
18:00 EUR マネーサプライM3
19:30 CHF KOF景気先行指数
21:00 USD MBA住宅ローン申請指数

30日
22:30 USD 新規失業保険申請件数
23:45 USD シカゴ購買部協会景気指数
00:00 USD 住宅販売保留指数

31日
15:00 ZAR マネーサプライM3
21:00 ZAR 貿易収支

≪2010年12月24日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。

ドル円は「ブル」
今年はクリスマスイブの週末となり、例年以上に市場が閑散としている中、米景気
回復期待感から安値圏では押し目買いとなり「ブル」優勢。先週金曜日に続き本日
も米国時間には経済指標がないことから、米株式市場や米長期金の動向をうかがう
展開になろう。しかし、年末で取引者数の少なさから薄商いが続くものとみられ、
狭いレンジ取引になるかもしれない。


ポンド円は「ブル」
ポンド円は欧州のソブリンリスクや英経済の先行き不透明感が高まっているものの、
130円の大台割れ水準での割安感や6日ぶりとなる前日比プラスで引けたことも後押
しし「ブル」となった。一方、英株式市場では米国景気の緩やかな回復や新興国経
済の拡大期待から株式への資金流入が続いたことで、2008年6月の価格水準に戻し
ており動向を注視したい。株高期待が高まる状況になれば、投資家心理が回復しポ
ンド買いの動きが強まる可能性もありそうだ。


豪ドル円は「ブル」
豪ドル円は「ブル」を維持。12月1日から14日まで続伸を続けてきたが、年末に伴
うポジション調整によって調整局面に入っている。しかし、豪株式や原油や金など
の商品相場が堅調に推移していることから、再度上値を試す展開も考えられる。上
昇に転じた場合の上値目標としては、12月14日高値83.676円が意識される水準と
なるだろう。


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