2010/1/27 EMCOM証券「みんなのFX」

昨日のドル円は序盤、投信の買いがユーロ円やオセアニア通貨に見られ、円売りが優勢となり90.546円まで上昇した。しかし、「一部の過剰融資を実施している中国の銀行に対して、中国人民銀行が預金準備率の引き上げを求め、今日から実施している」との報道を受けて流れは一転、中国経済回復の遅れを想起させリスク志向が後退、安全資産としての円買いが強まり約1円の下落となった。

その後、格付け会社S&Pが日本のソブリン格付けを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた事が円売り材料となり90.476円まで上昇したが、買いは続かず往って来いの展開。ニューヨーク時間に発表された米経済指標は、ケース・シラー米住宅価格指数が市場予想を下回り、消費者信頼感指数は予想を上回る等、強弱入り混じった内容となったが、米金融規制強化案や中国の金融引き締めを発端とした円買いの流れに大きな変化はなく、90円の大台を割り込んだまま結局89.631円で取引を終えた。

ユーロ円は、終日中国金融引き締めに伴う円買いが優勢となった。ロンドン時間序盤に発表されたドイツIfo景況感指数が市場予想を上回ったことで、ドルやポンドに対してユーロ買いの反応は見られたものの、ユーロ円においては円買いの動きに押され、下値をうかがう展開が続き125.666円まで下落、2009年4月以来の円高水準を記録し反発のきっかけもないまま、126.148円で引けた。


本日の展開


本日のドル円だが、FOMCとオバマ大統領の一般教書演説が注目されている。1/13に公表されたベージュブック(地区連銀経済報告)では政策変更を行う必要性は明記されておらず、市場では今回のFOMCでは政策金利の変更は無いとの見方が多く、焦点は今後の金利見通しや労働市場についての声明文内容となりそう。
また、金融規制案を提唱したオバマ大統領の一般教書演説は27日午後9時(日本時間28日午前11時)を予定している。

リスク回避姿勢の強まりから相対的に円が買われやすくなっている状況の中、演説内容が具体的且つ現実的な内容となった場合、円買いが強まる可能性を秘めている。90円の大台を割り込み下値不安が拡大し2009/12/18直近安値88.930円が意識されそうだ。

ポンド円は、1月20日に公表されたBOE(英中銀)議事録でも「2009年第4四半期GDPはプラスの見込み」と記されていた通り、昨日の発表では前期比で0.1%の成長となった。前期比ベースでのプラス成長は2008年3月期以来となるが、市場は0.4%の成長を見込んでいたため値を崩す結果となっている。先週末から英経済指標の結果を受けて一喜一憂する場面が続いているが、本日は英指標の発表予定はないため、各国主要国株価等、外部要因による変動に注意が必要となりそうだ。

[今日の予想レンジ]
ドル ・円  88.50-90.50
ユーロ・円 124.50-127.40
ポンド・円 142.00-147.00

【今日の主な経済指標】
08:50(日) 12月貿易統計
16:45(仏) 1月消費者信頼感指数
21:00(米) 週間住宅ローン借換申請指数
22:55(米) 週間レッドブック大規模小売店売上高

≪2010年1月27日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
安全資産としての円買いが目立っているが、高金利通貨・資源国通貨等からドルへの資金
流入もあり、比較的底堅い動きが続き参加者は「ブル」を継続している。89円を下回った
水準には2009/12/18直近安値が控えている事も意識されているようだ。今回のイベント
(FOMC・一般教書演説)が無風で消化された場合、イベントリスク解消によって値動き
が軽くなるため、先週からの下落に対する戻しを試す展開もありそう。


ユーロ円は「ブル」
6日続落と基調の弱い中、参加者は「ブル」を選択。対円、対ドルどちらに対しても下落し
ている中で、ユーログループのユンケル議長が、「過剰なユーロ高は望ましくない」と発
言があった。更なるユーロ安容認を連想させる発言もあり下値不安が拡大している。下げ
足を早めた場合、2009/4/28安値124.367円までの下落も考えられるため注意が必要か。


豪ドル円は「ブル」
リスク志向の後退が高金利通貨である豪ドルを圧迫していることに加え、中国経済の回復
の遅れが貿易相手国である豪経済の重しとなるのではとの思惑も豪ドル売りにつながって
いる。しかし、2月の会合でRBAが利上げを実施するとの思惑から、参加者は「ブル」を
継続。外部要因によって値を崩す場面もあるが、資源価格の反発やリスク志向の動きが回
復すれば、再度豪ドルが脚光を浴びる場面があるかもしれない。


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