【シストレタイプ】

用意されたロジックのなかから選ぶだけで自動売買してくれる


 自動売買の本命であり、もっとも利用する人が多いのが、このシストレタイプ。「短期と長期の移動平均線がゴールデンクロスしたら買い、デッドクロスしたら決済」などと決められたルール上でトレードを行ってくれる。

 「シストレではどういったロジックで売買するのか、条件を見極める必要があります。ロジックを見極めるのには、ある程度のテクニカル分析の知識は必要。ロジックはいくつものテクニカル分析を駆使した複雑なものもあれば、ごくシンプルなものもあります。私の経験から言うと、いい成績を叩き出すロジックは、たいていシンプルです」(前出・鈴木氏)

 自動売買とはいえ、全くノー知識で勝てるわけではない。だが、ロジックを理解しても、それが勝てるかどうかまでを判断するのは別問題。そこは過去のデータによる検証結果から判断していく。

 「たまに非常に高い勝率、獲得pipsのものがありますが、それは逆に疑ったほうがいい。過去のデータに合わせて勝率10割のロジックを組むことなんて、実は簡単。大事なのはこれからの相場で勝てるかどうか。過去のデータに最適化されすぎたロジックは逆に負ける可能性もあります」(同)



100種類のロジックから好きなものをセレクト!


 では、手軽にシストレタイプの自動売買サービスを受けるとしたら、どんな方法があるのか。

 「FXCMのらくちんFXや、ひまわり証券のエコトレFXなんかがありますね」(はんぞ氏)

 この2つは、いずれも用意されたロジックのなかから自分の好きなものを選んで自動売買できるサービス。ロジックもいずれも100種類ほどあり、データもきっちり出ているので、自分なりの基準で良さそうなロジックを選べば、ラクして儲けられる可能性もある。でも、ロジックが豊富だと迷うのでは?

 「上昇・下降トレンドの明確な相場で強いロジックもあれば、レンジに強いロジックもありますから、相場の状況に合わせて使い分けるのもいいかもしれません」(鈴木氏)

 強力なユーロ安トレンドが発生した5月の相場で、大きな利益を出せたロジックもあった。

 「ただ、それがいつも同じ成績を出せるわけではありません。相場の状況が変わったのなら、運用を停止したほうがいい場合もあります。勝率やドローダウンの幅が明らかに変わってきたら、いったん運用を停止すべきです」(同)

 さらに、もうひとつシストレでは注意点がある。

 「資金管理にも気をつけないと。自動売買だからって放っておくと、いつの間にか口座が破綻していることも」(はんぞ氏)

 ドローダウンがあっても耐えられるようなポジションだけを取るように設定しよう!





裁量を極めたら自作シストレにチャレンジしてみよう!


 ありきたりのロジックに物足りなさを感じる人にぜひチャレンジしてほしいのが自作シストレ。最近は、取引ツールに自動売買機能が搭載されることも増えてきた。

 「自分の理想とするシステムを組むことができます。ただ、自分で自動売買を組むためには、売買の条件を明確に言語化する必要があります。裁量トレードなら、『チャートがこんな感じになったら』と曖昧に済ませていた売買ルールもはっきり定義づけてなければいけない。それに、プログラミング言語についての知識も必要になります」(鈴木氏)

 シストレの自作は、ちょっとハードルが高め。でも、最近では徐々に敷居も下がってきている。マネックスFXのJooではエクセルのVBAでプログラムを組むことができる。普段から使うことの多いエクセルであれば身近だ。また世界的に利用者の多いディールブックであればチュートリアルも充実している。「私も自作派ですが、やり出すとおもしろいものですよ」(同)

 裁量で勝てるようになったら、一度は挑戦してみる価値はあるかもしれない。