2010/1/22 EMCOM証券「みんなのFX」

昨日のドル円は、アジア時間に発表された中国の第4四半期GDPが10.7%と2008年第2四半期以来の2桁成長となった事から、昨日に引き続き中国が金融引き締めに動くのではないかとの思惑が強まった。これを受けて経済回復の重しになるとの見方が広がりドル買いが優勢となった。NY時間序盤までは堅調な推移を見せ91.880円まで上昇、1/14高値92.044円にせまる動きとなっていたが、オバマ大統領の新金融規制の発表を受けて急落。「自己勘定売買はすべての銀行に禁止する」、「銀行はヘッジファンドの所有および投資を行ってはならない」など、金融機関に高リスク投資への規制を強化する内容だった事から、一気にリスク回避色が強まり円が全面高となったため、ドル円は90.120円まで下落、辛うじて心理的節目である90円は割れなかったものの、限定的な反発にとどまり90.499円で取引を終えた。

ユーロ円は、パパコンスタンティヌ・ギリシャ財務相による「ギリシャはどのような救済も期待しておらず、また救済を頼んでもいない」との見解が嫌気され、下押し圧力が強まっている。同相のこのコメントは、一部で広がっていた「EUがギリシャに手を差し伸べるのでは?」との噂を否定したととられ、ギリシャ問題の早期解決期待が薄れた事に加え、ユーロ圏やドイツのサービス業PMIが弱い結果となった事もユーロを圧迫、12/18安値127.413円を下抜け127.045円まで下落、下値をうかがう展開の中、127.458円で引けた。

本日の展開


本日のドル円だが、昨日発表されたオバマ大統領の金融規制強化案を受けて安全資産の円が優位に展開する可能性がある。米大手金融機関にとって、収益の牽引役だった自己勘定取引が禁止された場合、減収につながりかねない。また、大手金融機関に対しヘッジファンドの保有が認められなければ、金融機関傘下の再編にも影響されるだろう。しかし、米議会での反発必死の内容である事に加え、ガイトナー米財務長官が「経済対策への影響を懸念し、米企業の国際競争力に影響する可能性がある」と述べ、草案に対し慎重な姿勢を表明しており、草案がそのまま実現するとは限らないため、下値追いには注意が必要だろう。

ユーロ円は、ギリシャの財政問題に対する懸念に圧迫されているほか、ポルトガルやスペインなど巨額の財政赤字に苦しむ他のユーロ圏諸国に対する不安も浮上している。対ドルでは2009円7月以来、約半年ぶりの安値をつけ、軟調地合が続いているため、売りがユーロ円にも波及し下値を試す動きとなりそう。また、ウェーバー独連銀総裁が「ユーロの信頼性に問題はない」との認識を示す一方、財政問題に陥っているギリシャについて、「言葉による説明をやめ解決に向けた行動に移るべきだ」と述べており、言葉通り、今後具体的な対応策が示されるまでは下向きの流れは続きそうだ。

[今日の予想レンジ]
ドル ・円  89.00-91.00
ユーロ・円 126.00-128.00
ポンド・円 145.00-148.00

00:00(米) 12月景気先行指数
16:45(仏) 1月総合業況指数
22:30(加) 11月小売売上高

≪2010年1月22日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
中国の金融規制に伴うドル買い、米金融規制案の発表に伴う円買いと強弱材料入り混じっ
た展開となっている。参加者は「強気」な姿勢を継続中だが、NY株の暴落に連れて日本
株も大幅下落となった場合、2009/11/27安値84.81円から1/8高値93.779までの上昇
に対する61.8%押しとなる88.236円を目標に下げ足を早めかねない。また、目先の注目
は米金融規制案の行方になると思われるが、ガイトナー米財務長官だけでなく、米議会議
員等、草案実現までに影響を与えそうな要人からの発言によって変動する可能性を秘めて
いる。


ユーロ円は「ブル」
対ドルでの下落がユーロ円にも波及しており、弱気な展開が継続している。しかし、127
円近辺では昨年7月から3度下げ止まっており、今回も反発に期待が膨らんでいる。1/18
今週高値130.944円から4円近い下落を記録しており、自立反発による反転も考えられる。


ポンド円は「ブル」
ここ数日、買い材料視されていた米ハーシーによる英キャドバリー買収案だったが、ハー
シー取締役会がキャドバリーの買収案を断念したとの報道で状況は一転している。先週下
値を 既に下抜けたものの、参加者は「ブル」を継続しており、本日は1/6直近安値145.
994円で下げ止まるかどうかが焦点となりそうだ。


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