ツイッター活用で精神を強化 堅実"自制"メンタルを学ぶ



 「勝ってるときほど自制心を働かせるようにしますね。『次も勝てるかも』なんて考えている時点で、絶対にダメなんです」

 そう話すのは、個人投資家のsarah氏。女性ながら、これまでに数千万円の利益を上げてきた凄腕トレーダーだ。その秘訣は、美人だから……ではなく、自分のルールを貫徹しているからだという。

 「メンタルが弱い人に限って、ルール通りにトレードできないものなんです。自分のルールをきっちり守れないから、結果的にイレギュラーな行動をして損をしてしまう」

 そう言われて思い当たる節がある人は多いはず。「このラインをブレイクしたら、買いエントリー」と思っていても、「どうせ上がるのだから……」と先にエントリー。しかし、結局は損切りするのがオチ。

 「特に初心者によくあるのが、損をしたらさらに大きなロットで取引してハマっていくパターン。そういうときこそ、一度過去の取引を見直してみるべきですなんですよ」

 前出のF.T.K.氏が攻めの張り方なら、sarah氏は守り。その守備を徹底すべく、なんとツイッターを活用している。

 「ツイッターでつぶやけば、ウェブ上に記録が残ります。ツイートは人に見せるものだから、『下手なトレードは見られたくないし、自分が書いた通りにやらなきゃ……』と自分に思わせられる。いつしか有言実行を心掛けるんですよ」

 その影響もあってか、sarah氏はツイッターを始めてから、5割ほどだった勝率が7〜8割に向上した。恐るべし、ツイッター。





"つぶやく"だけでなく検証することが勝利への道



 では、実際にsarah氏はトレード中にどんなつぶやきをしているのか?

 「ポジションを持つ前の戦略や、エントリーしたときの心境をつぶやいています。あとは損切りをしたときにこそ、ちゃんと、『なぜ損切りしたか』について、反省を書いたほうがいい。普通、人は負けたときに、結果を見たくないから塩漬けしたり忘れようとする。でも、検証しないとFXで勝ち続けるのは難しい。自分がなぜ負けたのかをきちんと検証しないと、一人前のトレーダーには絶対になれません」

 そうやって、自分の取引傾向を検証するのにもツイッターは大活躍している。つぶやき続けることで、それがトレード記録となって、有効な検証材料になるのだ。

 「記録を見れば、自分のトレードの"くせ"が見えてきます。例えば、私だったら月半ばで負けることが多いし、負けが続くとトレード回数が多くなっているんです」

 分析してわかった自分の傾向から、月の半ばはトレードをしないことや、負けが込んできたらトレードを休むということを己でルール化していくのだ。




ドローダウンに応じてポジションサイズを変化


 sarah氏の"自制"はそれだけに留まらず、メンタル面を配慮した資金管理も行っている。

 「傾向を分析した次には、状況に応じて資金管理の方法も変えたほうがいいんです。私の場合、負けているときほどドローダウンに対してシビアになるようにしています。デイトレのなら50〜100pip、スキャルピングなら10〜20pips負けると、ポジションのサイズを半分にする。資金管理はまず第一に、負けたときのことを考えてするべきです」

 また、それに加えて口座残高もテコ入れ。勝ったときにはちょくちょく引き出すようにしている。

 「みんな勝ったときは気分が大きくなって、どんどん取引しようとするもの。でも、私は分析した結果から5連勝以上しないのはわかっています。なので、資金を引き出してしまい、半ば強制的に大きなポジションを取れないようにするんです」

 冒頭の「勝っているときほど〜」という発言の裏には、このような分析があった。傾向からルール化し、"己に負けないメンタル"を持って相場に臨むsarah氏流トレード。爪の垢を煎じて飲みたい!







■sarah氏
投資アドバイザーとしても活躍する、助成FXトレーダー。
ブログ「新・脱サラ女SarahのFX日記」は人気ランク上位の常連。