2010/1/21 EMCOM証券「みんなのFX」

昨日のドル円はアジア時間に伝わった「中国の銀行監督当局が一部の大手銀行に月内の融資停止を要請した」との報道に加え「中国が明日預金準備率を0.50%引き上げるのでは?」との噂が広がり、融資引き締めが中国の景気回復の重石となるとの思惑から、リスク回避姿勢が強まった事で円買いとなり、90.787円まで下落した。注目されていた米主要企業の決算では、米銀大手のバンク・オブ・アメリカが発表した09年10-12月決算が予想を上回る赤字であった上、米投資銀行のモルガン・スタンレーの決算も市場予想を下回ったが、市場への影響は限定的となった。また、その後発表された米住宅着工件数が市場予想を下回ったものの、建設許可件数が2008年10月以来の高水準となったことで、住宅市場の回復期待が高まり反発、前日比プラス圏を維持したまま91.244円で取引を終えた。

ポンド円は、アジア時間に強まった円買いの動きから、今週に入ってからの上昇幅(約2円幅)をそのまま削り、147.565円まで下落した。その後、18時30分に発表されたBOE議事録、そして英雇用統計の結果を受け、一時ポンド買いとなった。BOE議事録では「指標は弱いながらも英景気が再び拡大することを示唆、2009年第4四半期GDPはプラスの見込み」、「短期的なインフレは従来予想を上回る可能性、長期的には依然良好」と今後の明るい見通しを示すものとなった。失業率は悪化懸念もあったが、前回同様の5.0%、失業保険申請件数においては前月比で1万5200件の減少と市場予想よりも強い結果となった。一旦は大きく値を削ったものの、クロス円全般の上昇に連れて値を戻し、148.678円で引けた。

本日の展開


本日のドル円だが、目立った材料の無い中で反発し、値を維持しているが、上値を追う勢いは弱いようだ。
アジア時間には、にわかに注目度の高まっている中国のGDP等の経済指標が発表される。既に強い予想を織り込んでいる可能性もあるが、中国景気の過熱感から、今後、中国当局の金融引き締めが強まるとの見方が強まれば、中国経済の成長が緩やかとなることで、世界経済の回復速度も鈍るとの思惑が高まる可能性がある。
その場合は、商品相場を通じてリスク資産の売りからクロス円が下落することも想定できる。また、NY時間においてはゴールドマン・サックスの決算が発表される。連日、米主要金融機関の市場予想を下回る決算が続いており、金融機関の業績回復が遅れている事に対し不安視する声も出てきているため、市場予想を下回った場合のリスク回避の円買いには注意したい。

ポンド円は、クロス円に広がった下押し圧力で値を崩す場面もあったが、すぐに切り返している事から地合の強さがうかがえる。ダーリング英財務相は今月5日、「失業率はまだ上昇すると予想している」「英国はまだ景気後退を抜けきっていない」との景気見通しだが、労働市場双方に悲観的な見方を示していたにも関わらず、実際には好結果が続いている。米企業の決算とは反対に、市場予想や英要人を良い意味で裏切る好結果が続いている事から上値を試す展開も考えられる。

[今日の予想レンジ]
ドル ・円  90.00-92.00
ユーロ・円 128.00-130.00
ポンド・円 148.00-151.00

【今日の主な経済指標】
18:00(ユーロ) ECB月報
22:30(加) 11月卸売売上高
22:30(米) 週間新規失業保険申請件数

≪2010年1月21日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
米独自の買い材料というよりは、中国絡みのリスク回避により、資源国通貨からドルや円
に資金が向かう流れがサポート材料となっている事もあり、参加者の「強気」は継続され
ている。ただし、リスク回避の動きが強まった場合、ドル以上に円の買いが強まるケース
が多いため、心理的な節目となる90円を意識した展開も考えられる。


ユーロ円は「ブル」
シュタルクECB専務理事は今年上半期の景気回復は2009年の下半期のものよりも弱くな
るとしながらも、再び景気後退に陥るリスクは少ないと述べた。またギリシャ問題に関し
ては「ギリシャが「宿題」をやっているという初めてのポジティブな印象」と前向きな見
方を示しており、参加者も「ブル」を継続、反発に期待をしている模様。ただし、2009/
12/18安値127.413円も視野に入る価格帯まで下落しているため、下げ足を早めた場合に
は注意したい。


ポンド円は「ブル」
一旦は値を崩す場面も見られたが、足元のインフレ懸念が高まっている事がポンド買いを
誘い強気な展開が続いている。米クラフトの英キャドバリー買収等、買い材料が相次いで
いるため、2009/12/31高値150.749円を目指す展開になるかもしれない。


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