[現物保有+金ETF]

ちょこちょことトレードを繰り返し、
トータルで100万円もの利益をつくる


 高校生のときから投資信託を行っているという"早熟"投資家の鈴木大介氏。金投資を始めたのは、大学生の頃に投資セミナーに参加したことがきっかけだったとか。

 「ゴールドバーを初めてじかに見て、あまりの美しさに感動しちゃって(笑)。そのとき講師に『金は確実に上がる』と教えてもらって、すぐに金投資を始めることを決断したんです」


 '05年1月当時の金1gは1500円程度。そこで、手始めに1オンス(約31g)のコインを購入した。その後、少額から買える"スポット購入"も開始すると、講師の言葉どおり価格は上昇し、1年後には40万円の利益に。

 「今思うと、'05年は金の上昇が始まる直前だったんです。一度、売りのタイミングを間違って、ロスを出したときもありましたが、それもすぐに取り戻せました。結果的にはたった4回の売買で100万円以上の利益を出すことができましたね」

 今では現物投資のほか金ETFも駆使している鈴木氏。情報を集めて購入すれば、金は資産運用の面でも安心感があると語る。上昇トレンドに乗ってトレードすれば確実な儲けも夢ではないのだ。



■鈴木大介 氏
27歳にしてすでに投資キャリア10年の会社員・鈴木氏。
金投資以外にも投資信託、株式投資、外貨預金なども運用している。





[純金積み立て]

あらゆる局面に対応できるポートフォリオ構築のため
超堅実型コツコツ投資を実践


 井口勝氏(仮名・35歳)が金投資を始めたのは年金記録問題が騒がれていた2年前のこと。

 「旧社会保険庁は世界屈指の投資集団ではあるものの、お役所だからか、ムダ遣いが多かった。しかも、将来受給できる可能性は低い。そんな不安から自分年金のために投資を始めたんです」

 井口氏の投資スタイルは恒久ポートフォリオ。資産を好況に強い株式、物価と連動する金、金利と相反する債券、そして、デフレ時に各銘柄の購買力を担保する現金に4等分している。インフレ時の金利上昇により債券が下落しても、物価とともに上昇する金で損を埋め、金が下落したら現金やほかの銘柄で支えるという分散投資術だ。現在は毎月2万円純金積み立てし、25%ずつという資産バランスが崩れたら、スポットで買い増ししている。

 「今の儲けは20万円。年金としては十分な利回りです。ギリシャの影響で株が暴落気味の今、もし値上がり中の金がなかったらと思うとゾッとします。また、恒久ポートフォリオなら、どんな相場状況でも全体をプラスに持って行けるので、金が暴落しても絶好の金の買い場とすら思えるはず。長期投資するなら、株などと一緒に金を持つと財布も気持ちも安心できますよ」




■井口勝 氏(仮名)
井口氏はかつてFXにチャレンジしたことも。
「でも、結果は……。短期投資には向いていないみたいですね(笑)」





金が分散投資に向いている理由


 分散投資というのは「将来的に考えられるリスクに備えて持っている資産を分散すべき」(植田氏)というのが基本だ。そのリスク回避という意味合いにおいても、金ほど有益な投資先はない。

 「貨幣というのは国が価値を決めているだけで、実際には綺麗に印刷された、ただの紙です」(杉田氏)

 '09年に発行停止となったアフリカのジンバブエ・ドルの経緯を見ればわかるように、国家の信用がなくなればただの紙くずと化してしまうのが貨幣だ。対して有史以来、世界中の人々が唯一価値を保有し続けているのが金である。

 現実的に価値がゼロになることはあり得なく、「世界の産金国の金鉱脈を掘るための平均コストがトンあたり500ドルから高い国では700ドルにも。これが今後、底値の目安になる」(植田氏)とのこと。底が堅い金。資産確保という意味でポートフォリオに組み込む必要性は高い。

 ではどの程度組み込むべきか? 欧米では10%と伝統的に言われているが、「今なら25%。ただし一気に入れるのは危険なので、値が下がったときに少しずつ入れていくのがいいでしょう」(植田氏)。