[現物保有]

新興宗教のベタな終末論に煽られ、金地金3本購入。
15年を経て含み益400万円!


 現在500gの金地金を3本現物保有する花畑麗一氏(仮名・36歳)。彼が金を買った理由は、なんとワイドショーなどを賑わした、さる新興宗教団体の影響だとか。

 「その教団は'90年代前半、信者を武装化し『'95年に東京に大地震が起き、そのときクーデーターを起こし自分たちが政権を取る』と街宣活動する武闘派集団でした。そして、その代表の言葉は小学館の雑誌『ワンダーランド』で毎月『ヤバい!』と紹介されていた。愛読者だった僕も入信こそしなかったものの、まんまと煽られて……(苦笑)」

 当時その団体は、首都崩壊とともに貨幣価値は無効になる。今、ローンを組んでも'95年にはチャラになるから、と信者にローンを組むことを推奨していた。

 「さすがにローンは組まなかったものの、僕もカネが無価値になる不安から『金なら価値は永遠だろう』と思い、'94年に購入を決めたんです。ただ、投資知識なんてないから、金投資=延べ棒を買うことだと思っていた。なので、会社の組合での積み立てを解約。200万円を手に田中貴金属に直行しました。コツコツ続けた貯金を一気に取り崩したから会社の人はビックリしてましたよ(苦笑)」

 店頭で500g未満の金地金の購入には手数料がかかることや1g 1300円前後という当時の相場を知った花畑氏は「『とりあえず200万円分の金を買えるだけ』と注文。そのままカバンに詰めて持ち帰りました」。

 しかし、地震など起こらないし、金相場も900円台まで下落。結局、花畑氏は金地金をタンス預金、要は放置していた。

 「ところが一昨年、北京五輪景気で金が3600円に上昇。さらに今年は上海万博とユーロショックの影響で3800円に。つまり、タンスの金が勝手に約400万円の含み益を生んでくれたんです。でも、ボクは地震が怖くて金を買っただけ。今も投資知識はないから、売り時がまるでわからないんですよ(笑)」

 花畑氏の儲けは完全に"事故"だが、やはり金投資するなら長期保有がベストということか。



■花畑麗一 氏(仮名)
「子供のころからオカルトファンだけど、趣味のおかげで現実世界で得をしたのは、唯一この件だけ」と笑う花畑氏





[純金積み立て]

日本株、FX、分散投資etc.
夢破れた末にたどり着いた桃源郷こそ……ゴールド!


 「金こそほったらかし投資の桃源郷ですよ」と語るのは積み立て派の深瀬雄一氏(仮名・34歳)。何でも深瀬氏、投資に目覚めたはいいが、連戦連敗。唯一、金の「お預かり資産残高」を見る瞬間だけ心が安らぐのだとか。

 「思えば投資を始めた'04年、日本株はイケイケドンドンで何を買っても上がりました。僕も不動産流動化銘柄が好きで熱狂しましたね。ま、現在は経営破綻、上場廃止のオンパレードで、結末は言わずもがなですが……」

 '05年のライブドアショックで証券口座は半減し、200万円の損失を出す。その次に白羽の矢を立てたのはFXだった。

 「ドル円ロング一本勝負でスワップがウハウハ。こりゃあ不労所得も夢じゃないと浮かれましたねぇ。ま、結末はこれまた言わずもがなですが……」

 '07年夏に1ドル=124円までいった円安基調が一転し、怒濤の円高へとトレンド転換。

 「100円は割れない。誰もがそう祈っていたのですが、まぁ祈った時点で負け。100万円いや200万は負けたかなぁ」

 このあと、分散投資に乗り出すもリーマンショックで損切り。「だからこそ金。1g=3000円以下で100万円ほど仕込みました。今、3700円だから、あとは寝たふり死んだふりで5000円まで粘ります!

 曲がり屋の深瀬氏が意気込めば意気込むほど「不安になる」と言うなかれ。確率的にはそろそろ勝つターンだ!?



■深瀬雄一 氏(仮名)
「とりあえず利確して、レバレッジを効かせCFDで勝負してもいいんですけど、欲を出すと負けるんでやめときます」