2010/12/2 トレイダーズ証券「みんなのFX」

昨日のドル円は、ユーロ圏の債務問題を背景にリスク回避の円買いが優勢となったため、じりじりと値を切り下げ83.369円まで下落した。しかし、一昨日に急落したユーロに対してポジション調整の買い戻しが入るとユーロ円を主導に対円通貨が上昇に転じ、時間外の米株価指数や英・独の株価指数の上昇に伴ってリスク志向が強まると円独歩安の展開から一段高となった。その後、米国時間に発表されたADP雇用統計が予想を上回ったことが好感され上昇幅を拡大すると前日高値を上抜け84.384円まで上昇した。ISM製造業景況指数・建設支出が予想を下回る結果となったことで頭打ちとなったが、米10年物国債利回りの上昇にサポートされ下値は堅く、84円を維持したまま84.202円で取引を終えた。

ユーロ円は、東京時間序盤は新規材料難から揉み合いとなったが、前日までに対ドルで大きく売り込まれていた反動から買い戻しが入ったため、連れるかたちでじりじりと下値を切り上げる展開となった。欧州時間に入り主要国株価の上昇によってリスク志向が改善すると円売りが優勢となり、スペインやポルトガルとドイツ国債の利回りスプレッドの縮小を背景にユーロの買い戻しが加わると一段高となった。また、ポルトガルの12ヶ月物政府証券の入札を無難に通過したこともユーロ買いを促した模様。新規の好材料が出た訳ではないが、一昨日の急落を帳消しにする上昇となり110.617円で取引を終えた。


本日の展開


本日のドル円は、ベージュブックの内容が目新しさに欠け相場への影響が限定的だったことから、明日に控える米雇用統計を睨んで動意に乏しい展開が予想される。本日は米国の個別材料としては新規失業保険申請件数が注目されているが、予想と大きくかい離しなければ影響は限定的となりそうだ。むしろ、欧州時間に行われるECB理事会において、アイルランドをはじめとしたユーロ圏の債務問題に関して、前進的な話し合いや発表があった場合、相場を動かす材料として意識されるかもしれない。また、ユーロ圏債務問題を背景に市場がリスクに対して敏感な反応を示していることから主要国株価の動きにも警戒が必要となるだろう。一方、日足を見ると11月30・12月1日で往って来いとなっており地合いの強さが感じられるため、このまま高値圏での推移が継続するかもしれない。

ユーロ円は、調整的な買い戻しによって切り返しているが、ユーロ圏の債務問題は何一つ解決していないため、買い戻しが一服すれば再度下値をうかがう展開が予想される。急激な動きに対する調整や、大きなイベント前の調整はつきものであることから上値の重さが確認されれば、昨日安値108.41円をターゲットに下値を試す展開を想定しておきたい。また、最近は株式市場や債券市場(主にPIIGS諸国)の影響を大きく受ける傾向にあるため警戒が必要だろう。なお、本日最大の注目材料はECB理事会となっており、ECBが債権の買い入れ規模を拡大するとの期待が高まっていることから、会合後のトリシェ総裁の会見には注意が必要だろう。経済指標の発表と違い、即座に結果が分かるものではなく、会見中の発言毎に値が振れ、会見終了後に総合的な判断からトレンドが発生するといった過去の例もあるため、発言毎に一喜一憂せずに柔軟な対応を心掛けたい。

[今日の予想レンジ]
ドル ・円 83.00-85.00
ユーロ・円 108.00-110.90
ポンド・円 130.00-132.50

【今日の主な経済指標】

08:50 JPY マネタリーベース
08:50 JPY 四半期法人企業統計調査・ソフトウェア含む全産業設備投資額
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
09:30 AUD 小売売上高
09:30 AUD 貿易収支
15:45 CHF 四半期国内総生産(GDP)
17:15 CHF 実質小売売上高
19:00 EUR 四半期域内総生産(GDP、改定値)
19:00 EUR 四半期域内総生産(GDP、改定値)
19:00 EUR 卸売物価指数(PPI)
21:45 EUR 欧州中央銀行(ECB)政策金利
22:30 USD 新規失業保険申請件数
00:00 USD 住宅販売保留指数

≪2010年12月1日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
84円台を回復し、11月29日直近高値84.402円をうかがう展開となっており、
レジスタンス突破期待は膨らみ「ブル」継続となっている。地合いは強いも
のの、米公式雇用統計を明日に控えポジションを傾けづらい状況であるため、
大きな材料が出てこなければ前述の高値から昨日安値83.369円までのレンジ
相場となるかもしれない。


ユーロ円は「ブル」
往って来いの展開となり割安感の低下に伴い「ブル」の比率は大きく低下し
ている。米国時間には既に上値の重さを確認しつつあることから、後押し的
な新規の好材料が出てこなければ下値模索の展開となるかもしれない。


豪ドル円は「ブル」
昨日発表された豪GDPが予想を下回り弱含む場面もあったが、資源貿易関係
の強い中国においてPMIが強い結果となったため豪ドル買いの動きが強まった。
更なる上昇期待から「ブル」となっており、昨日と同様に主要国株価が堅調に
推移した場合、11月25日直近高値82.286円までの上昇も想定しておきたい。


---------------
【ご注意】
※当サービスは投資判断の参考となる情報の提供を唯一の目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではございません。
※投資に関する最終判断は、お客様ご自身の判断でなさるようお願い致します。
※当社は掲載されている情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性、完全性を保証するものではございません。
※当サービスに基づいて被ったいかなる損害についても、弊社及び情報提供元、関連会社は一切の責任を負いかねます。
※いかなる目的を問わず本情報の複製、転送及び販売を固く禁じます。
---------------
トレイダーズ証券「みんなのFX」