2010/1/08 EMCOM証券「みんなのFX」

昨日のドル円は序盤、じり安の展開となっていたが、菅直人副総理の財務相就任会見における円安容認発言を受けて円売りが加速、50銭以上の急反発となった。会見では「経済界では90円台半ばあたりが適切という見方が多い。もう少し是正が進み、円安が進めばいい」と述べ、財務相が具体的水準を述べるという極めて異例の会見となった。

また、ブラード・セントルイス連銀総裁が「米経済が2番底をつける可能性は低い」「米労働市場は改善している、失業率が低下し始める状況に近い」と米景気回復に対し強気な見方を示した。FOMCメンバーのハト派発言が相次ぐ中、米雇用統計に対する期待感を膨らませる発言となり、昨年4/6高値101.441円から11/27安値84.81円までの下落に対し半値(93.126円)戻しを達成後も高値水準を維持し、結局93.271円で引けた。

ユーロ円は他の対円通貨同様、菅副総理の発言を受けて上昇。1/4高値133.783円をうかがう展開となった。ロンドン時間に発表されたユーロ圏11月の小売売上高が、市場予想を下回る結果となり対ドルでは売られたものの、円売りが勝る形となり高値圏を維持。ラガルド仏経済財務雇用相がCNBCとのインタビューで「ユーロは過大評価されている」といった発言に対しても、特に目立った動きは見られず、133.557円で取引を終えた。

さて本日のドル円だが、米新規失業保険申請件数が7週連続で50万件を下回っている事から、米雇用統計の改善に期待が膨らんでいる。雇用者数変化は23ヶ月連続でマイナスを記録しており、今回は増減なしとの見方が多い中、プラスに転ずるのでは?との声も聞かれ、2007年12月以来初めてのマイナス脱却となるかどうかが焦点となりそうだ。注目度が高い故に、予想と大きく乖離する結果となった場合は急変動する可能性もあるため注意が必要だ。仮に予想を上回る強い結果の場合、2007年高値を起点とした下降トレンドの上限ライン、200日移動平均線が集まる95円近辺が上値抵抗線と意識される水準となりそうだ。

ユーロ円は、円売りに押される形で上昇を維持しているが、悪材料が相次いでいるため、ユーロ圏失業率・GDPや米雇用統計の結果次第では、他通貨以上に下げ足を早める可能性がある。最近ソブリンリスクの話題で注目されているギリシャ・アイスランドの問題は経済規模から考えると、一見影響は限定的ともとらえられるが、ユーロ圏内の主要国への飛び火懸念が払拭できない以上、上値の重い展開が予想される。仮に上昇を続けた場合の上値目標は2009/12/4高値134.559円近辺となるだろう。

[今日の予想レンジ]
ドル ・円  92.00- 95.00
ユーロ・円 132.30-134.50
ポンド・円 146.00-150.50

【今日の主な経済指標】
19:00 EUR GDP-3Q確報値
19:00 EUR 失業率-11月
22:30 USD 非農業部門雇用者数変化-12月
22:30 USD 失業率-12月
24:00 USD 卸売在庫-11月
29:00 USD 消費者信用残高-11月

≪2010年1月7日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ベア」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ベア」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ベア」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
米雇用統計の結果を見極めたいとの見方からポジション調整の動きが強まったが、期待感
からか僅かに「ブル」優勢となった。米雇用統計に対しては楽観的な見方が広がっており、
市場の期待通りマイナス脱却となれば、下降トレンドの上限を突破し、新たな上昇トレン
ドへ入る可能性も秘めている。
ただし、期待が大きいだけに予想を裏切る結果にも備えたポジショニングが必要か。


ユーロ円は「ベア」
他通貨と比べ悪材料が目立つため参加者は「ベア」を選択。菅副総理の発言を受けた円売
りが強いためユーロ売りは影を潜めているが、円売り一服後は反落との見方が強まってい
る。昨日発表されたユーロ圏小売売上高同様、本日発表予定の失業率・GDPが市場予想を
下回るようであれば、下げ足を早める可能性もあるため警戒したい。


ポンド円は「ベア」
昨日発表のBOE政策金利、資産買取枠は市場予想通り据え置きとなり、影響は限定的とな
った。直近3日間で3円強の上昇を見せているため高値警戒感から反落期待が膨らみ「ベア」
を選択した模様。円売り圧力に伴い上昇しているものの、参加者は一過性との見方が強い。
本日は米雇用統計の結果を受けた値動きが予想され、ボラティリティの高いポンド円は注意
が必要だ。


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