2010/10/27 トレイダーズ証券「みんなのFX」

昨日のドル円は、東京時間においては新規材料に欠け80円台後半で揉み合っていたが、欧州時間に入るとクロス円の上昇に連れて上昇した。スウェーデン中銀の利上げ発表後にユーロ円が上昇、英経済指標の好結果を受けてポンド買いが強まる等、欧州通貨が買われたことに加え、仙谷由人官房長官の話として「世界経済や為替がどう動くか、財務事務次官と意見交換した」と伝わると、政府・日銀による為替介入への警戒感が高まり対円通貨が全般的に上昇した。また、米10年物国債利回りが上昇幅を拡大し、日米金利差の拡大を意識した買いや、米国時間に発表された消費者信頼感指数(予想:49.5、結果:50.2)、住宅価格指数(予想:-0.2%、結果:0.4%)、リッチモンド連銀製造業指数(予想:1、結果:5)と、軒並み予想を上回る結果となったことが、積み上がったドル売りポジションの買い戻しを誘い81.657円まで上昇した。高値をマークした後も高値圏を維持したまま81.463円で取引を終えた。

ポンド円は英景気先行き不透明感から弱地合いが継続していたが、欧州時間に発表された英第3四半期GDPが予想を上回り(予想:前期比0.4%、結果:0.8%)大幅上昇となった。発表前から予想を上回るのではないかとの噂からじりじりと値を伸ばし、結果を受けて急騰した。更に米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が英国の格付け「AAA」の見通しを「ネガティブ」から「安定的」に変更したことことも支援材料となり一段高となった。9月17日高値を起点とした中期的な下降トレンドのレジスタンスで上値を抑えられる格好となっているが、高値圏での推移は継続しており期待を残したまま129.034円で取引を終えた。


本日の展開


本日のドル円は、ドルの買い戻しがどこまで継続するかが注目される。G20の共同声明において「為替レートの過度な変動や無秩序な動きを監視する」と示されているが、野田財務相の「今の状況を踏まえ、重大な関心を持って為替動向を見ながら、必要なら断固たる措置をとるという介入の姿勢は従来と変わらない」と市場を牽制する発言も支援材料となっている模様。本日は米国時間に複数の指標発表を控えている中で、直近で発表された住宅指標が概ね好結果となっていることから新築住宅販売件数への期待が膨らんでいる。10月19日・10月21日に上値を抑えられた82円付近が目先の心理的節目になると思われるため、予想を上回る結果となった場合、日足ベースで明確に上抜けすることが出来るかどうかが今後のポイントと考えられる。

ユーロ円は、スウェーデンの利上げが材料視され上値を伸ばす場面もあったが、10月7日高値115.676円と10月14日高値114.777円を結んだ右肩下がりのレジスタンスラインに上値を抑えられており地合いの弱さがうかがえる。対ドルでの頭打ち感もあることから、新規でインパクトのある好材料が出てこなければ、このままじり安となるかもしれない。本日は主要なユーロ圏経済指標の発表も予定されていないことから、外部要因主導の展開を想定しておく必要がありそうだ。ドルに買い戻しの流れが生まれつつあることから対ドルの下落に連れて値を崩す可能性もあるため米経済指標にも注意が必要となるかもしれない。

[今日の予想レンジ]
ドル ・円 80.50-82.40
ユーロ・円 111.50-113.50
ポンド・円 127.00-130.20

【今日の主な経済指標】
09:30 AUD 四半期消費者物価(CPI)[前期比]
09:30 AUD 四半期消費者物価(CPI)[前年同期比]
11:00 NZD NBNZ企業信頼感
15:45 FRF 消費支出[前月比]
17:00 EUR マネーサプライM3[前年同月比]
18:30 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前月比]
18:30 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前年同月比]
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:30 USD 耐久財受注[前月比]
21:30 USD 耐久財受注・輸送用機器除く[前月比]
23:00 USD 新築住宅販売件数[前月比]
23:00 USD 新築住宅販売件数[年率換算件数]
05:00 NZD ニュージーランド準備銀行(RBNZ、NZ中央銀行)政策金利

≪2010年10月26日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
日足ベースでは久しぶりに実体が長めの陽線引けとなり、割合は大幅に減少している
ものの「ブル」は継続している。1円に満たない上昇に関わらずポジションに大きな
変化があることから、歴史的安値による長期スタンスの買いだけでなく、短期の反発
を見据えたポジションも見受けられる。心理的節目となる82円に接近していることか
ら売り圧力が強まる可能性もあるが、どこまで値を伸ばせるかが注目となろう。


ポンド円は「ブル」
景気先行き不透明感から金融緩和観測もあった英国だが、昨日発表されたGDPによっ
て不透明感が幾分か払拭されており「ブル」となっている。9月17日を起点とした下
降トレンドのレジスタンス付近で一旦上昇一服となっているものの、値は維持したま
まのため、追加材料が出た場合はレジスタンスを上抜け新たなトレンドを形成する展
開も想定しておきたい。


豪ドル円は「ブル」
前日と値位置はほぼ変わらす「ブル」継続となった。対ドル価格がパリティ(等価)
に接近し上値が重くなっているため、対円においても同様に横ばい推移となっている。
絶対的金利差といった優位性から下値は堅いと考えられるため、主要国株価の上昇、
世界景気の減速懸念の緩和等、ポジティブな材料待ちの様相を呈している。上昇した
場合は9月後半から揉み合いが継続していた81円近辺が上値抵抗線として意識される
だろう。


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