2010/1/06 EMCOM証券「みんなのFX」

昨日のドル円は、4ヶ月ぶりの高値を示現したことでの利益確定売りや、日本の12月マネタリーベースが前年比+5.2%と前回を上回ったことが好感され円買いが進み、円高を誘発するストップロスを狙った売り仕掛けに92円台を割り込んだ。その後のNY市場で発表された米11月中古住宅販売保留が過去最大の落ち込みとなって、ドル円は一時91.241円まで下げ幅を拡大。引けにかけ小幅に反発したが、戻りは限定的で91.696円で取引を終えた。

ユーロ円は東京市場序盤、株高・商品高の影響を受けてリスク選好の「ドル売り・円売り」が優勢となったことから、133.460円へと上昇。その後は、一進一退の動きとなっていたものの、三井住友フィナンシャルグループの公募増資報道を受けて円買いが強まり下落すると、投資格付け会社フィッチは、アイスランドの長期外貨建て格付けを「BBB-」から「BB+」へ、自国通貨建て発行体デフォルト格付けを「A-」から「BBB+」へそれぞれ引き下げ、それぞれの見通しを「ネガティブ」としたことで、下げ幅を拡大し131.725円で引けた。

ポンド円も下落。序盤は米利上げ観測が後退したほか、原油や金など商品高を受けて小幅に上昇する局面もみられたが、大手ファンドのピムコが英国債の比率を下げる方針を示したことを材料に、英国の財政状況の悪化懸念からポンド売り優勢となった。さらに、英PMI建設業-12月が予想を下回る結果となったことからポンド円の下押し圧力が強まり急落、前日比2.262円安の146.623円で引けた。

さて本日のドル円だが、辞任が決定した藤井財務大臣の後任候補として、菅副総理、仙石行政刷新担当相、野田財務副大臣らの名が報じられているが、為替への影響は限定的と考えられる。注目はやはり週末の米雇用統計となろう。米国の景気回復期待や金利先高観は根強いものの、バーナンキFRB(米連邦準備制度理事会)議長に続き、デュークFRB理事が「経済状況は低金利が長期間続くことを正当化」とコメントするなど、米指標の好結果を背景とした早期利上げ期待も弱まり、参加者のバイアスは中立となっている模様。
週末の米雇用統計の発表まではもみ合いが続き、方向感に欠ける展開も予想される。

ユーロ円は、格付け機関フィッチによるアイスランドの格下げもあり、欧州のソブリン・リスクがくすぶってはいるものの、年末のギリシャ格下げは一過性だったことを鑑みれば、今回も限定的と捉えることも出来る。むしろ欧米市場で株価や商品市況に堅調な推移がみられるようであれば、リスク選好意欲の高まりから底堅い展開となりそうだ。今週に入りFRB理事が相次いで低金利維持の必要性に言及したことを受けて利上げ期待が後退し、金利先高観を背景としたドル買いも落ち着き、対円、対ドル共に上値を拡大する可能性も考えられる。

[今日の予想レンジ]
ドル ・円  91.00-92.50
ユーロ・円 130.80-133.00
ポンド・円 145.30-147.90

【今日の主な経済指標】
09:30 AUD 住宅建設許可件数
18:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数
18:30 GBP サービス部門購買担当者景気指数
19:00 EUR 卸売物価指数
19:00 EUR 製造業新規受注
21:00 USD MBA住宅ローン申請指数
21:30 USD チャレンジャー人員削減数
22:15 USD ADP雇用統計
00:00 USD ISM非製造業景況指数
04:00 USD 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

≪2010年1月5日クローズ時点≫

ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
米経済指標の悪化を受けて、一時91円前半まで下落すると、押し目買いから「ブル」がや
や優勢の展開となった。参加者は週末の雇用統計を睨んだポジション調整を強めており、
本日22:15に発表される米12月ADP雇用統計に注目が集まっている。ADP雇用統計は8日
の公式雇用統計の直前に発表される事から、その動向を占なう一つの指針として重要度は
高く、結果を受けたマーケットの反応に注視したい。


ポンド円は「ブル」
ダーリング英財務相による「英国はまだリセッションを抜けきっていない」「最新のGDP
統計、英国経済のリセッションが終了したとは言い難い」との悲観的なコメントを受けた
事や、英PMI建設業-12月が予想を下回る結果になるとポンド安が加速。147円を割れると
買いが集中し「ブル」となったが、英国の景気回復の鈍さや財政悪化懸念などで、ポンド
を積極的に買い難い状況にあることから、下値拡大に警戒したい。


豪ドル円は「ブル」
デュークFRB理事が「経済状況は、低金利が長期間続く事を正当化」との認識を示すなど、
米国の超低金利の長期化観測の高まりを背景に、再び金利差に着目した参加者は「ブル」
を選択。ただ、現状豪ドルの利上げは前回のRBA(豪準備銀)議事録の通り次回のRBA政
策金利発表では金利の据え置き観測が強いため、週末に予定されている豪指標発表の結果
の内容によって利上げ観測が再燃するか注目したい。


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