2010/10/19 トレイダーズ証券「みんなのFX」

昨日のドル円は、先週末にバーナンキFRB議長が追加金融緩和に一段と前向きな姿勢を示したことからドル売りが継続し、週末と同水準でスタートした後は値を崩す展開となった。また、高く寄り付いた日経平均株価が前日比マイナス圏に沈んだことや、GLOBEXのNYダウ先物の下落を受けてリスク回避の動きが強まると下値試しの展開となり、一時81.127円まで下落したものの、先週後半に何度か下げ渋った水準で辛うじてサポートされた。その後、米国時間ではシティグループの決算が発表され1株利益が市場予想を上回ったことや、米鉱工業生産が前月比プラス予想のところマイナス(予想:0.2%、結果:-0.2%)となる等、新規材料はあったものの市場の反応は薄く、安値圏での横ばいが続き81.266円で取引を終えた。

ユーロ円は、17日にトリシェECB総裁がウェーバー独連銀総裁の「国債の買入れ、恒久的な停止に向けて段階的に縮小していくべき」とのタカ派的発言について反論し、緩和的な金融政策の継続に前向きな姿勢を示したため売りが優勢となった。下向きの流れは欧州時間序盤まで継続し、10月12日直近安値(112.841円)を下回り112.392円まで下落した。その後、対ドルで高値警戒感から売り込まれていたユーロの下落も一服すると、前日比プラス圏まで値を戻す展開に。連れる形で対円も反発し、ユーロドル主導の相場展開の中、結果的には113.345円で取引を終えた。

本日の展開今週の展開



週末に韓国で開かれるG20(財務相・中央銀行総裁会議)では、輸出を拡大するために自国通貨を切り下げる「通貨競争」を回避する国際協調の枠組み作りが重要課題との見通しとなっているため、日銀は為替介入に踏み切りづらい状況となっている。ドル円は、介入に対する警戒感が薄れているのかじりじりと値を崩している。政府高官からは急激な変動に対して対処する旨の発言はあるものの、9月16日高値85.926円をつけた後に4円以上下落しているにも関わらず動きは見られないため、本日も安値更新に注意を払う必要があるかもしれない。米国時間には住宅着工件数、建設許可件数、また、バンク・オブ・アメリカ、ゴールドマン・サックスといった大手金融機関の決算発表が予定されており、結果次第では相場に大きな影響を与える可能性もあるため結果を見極めた上での対応が必要となるだろう。

ユーロ円は、日米が追加金融緩和へ舵を取る中で、ECBでは金融緩和の出口戦略を見据えているメンバーもおり、金融政策に優位性が出てくる可能性もあることから、相対的に買われやすい地合となっている。トリシェECB総裁がウェーバー独連銀総裁のタカ派発言を「ECB理事会の見方を示したものではない」と述べたことで短期的に売りに押される場面もあったが、ユーロ安を背景に好調な輸出産業がユーロ圏経済を牽引しているため、本日発表されるZEW景況感調査(ユーロ圏、独)の結果次第では再度上値を伸ばす展開となるかもしれない。上昇した場合は10月14日直近高値114.777円が意識される水準となりそうだ。

[今日の予想レンジ]
ドル ・円 80.00-82.00
ユーロ・円 113.00-115.50
ポンド・円 127.60-132.50

【今日の主な経済指標】
09:30 AUD 豪準備銀行(中央銀行)、金融政策会合議事要旨公表
17:00 EUR 経常収支
18:00 DEM ZEW景況感調査(期待指数)
18:00 EUR 建設支出
18:00 EUR ZEW景況感調査
21:30 USD 住宅着工件数
21:30 USD 建設許可件数
22:00 CAD カナダ銀行 政策金利

≪2010年10月18日クローズ時点≫
 ドル・円   :「ブル」
 ユーロ・円  :「ブル」
 ユーロ・ドル :「ベア」
 英ポンド・円 :「ブル」
 豪ドル・円  :「ブル」
 NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。

ドル円は「ブル」
終値ベースでの歴史的安値を更新している中で「ブル」の比重が更に増している。割安感は強まってはいるが、約一ヶ月に及ぶ下降トレンドに変化の兆しが見えない状態が継続している。下げ足は遅いものの、政府・日銀の介入が実行されないため、新規の悪材料が出た場合には下値を試す展開も考えられる。本日は経済指標・決算発表等、材料が目白押しのため悪材料が連続した場合には、売りが売りを呼ぶ展開も想定しておく必要がありそうだ。

ポンド円は「ブル」
10月12日直近安値128.981円を割り込み、割安感から「ブル」継続となった。9月17日高値を起点に下降トレンドを形成しており、5月20日安値126.680円と9月14日安値127.647円を結んだ中期的なサポートラインと交わる値位置まで下落している。日足一目均衡表においては遅行線がローソクの実体を下抜く寸前の値位置であることから、本日はサポートラインで下げ止まるかどうかがポイントとなるだろう。

豪ドル円は「ブル」
相対的に円の強い地合が続いているが、豪ドルとは金利差があるため「ブル」は継続されている。9月下旬頃から79.50円近辺がレンジの下限となっており、昨日もサポートされている。本日は先日金利据え置きが発表された豪金融政策会合の議事録要旨が公表される。市場の利上げ予想と反する形で金利を据え置いた会合となるため、今後の見通しがどのように示されているかが注目となるだろう。
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