推奨銘柄パフォーマンスGPの覇者がついに決定!



小誌冬号の銘柄推奨特集の1位は半年で3倍に爆騰。推奨人パフォーマンス上位5名が、マル得銘柄をさらに厳選した
ドバイショックの真っただ中にあった昨年12月、小誌冬号で「鉄板の1銘柄」として株プロ30人が推奨した銘柄は、その後どうなったのか? そして、奇しくもギリシャショック真っただ中の今、上昇率が高かった5人が推奨する銘柄を聞いた




 投資の世界には、「当たり屋につけ」という格言がある。これは、あれこれ迷うよりも、相場で利益を上げ続けている人や運のいい人には逆らわずに同じ売買をしたほうがいい、という意味。銘柄分析を生業とする株のプロが選びに選んだ、とっておきの1銘柄というだけでも十分勝率は高いが、その中でも特にパフォーマンスがよかったのは誰なのか? 今回、’09年11月25日から今年5月18日までの約半年間の高値と安値、そして最も株価が上昇したときの上昇率を調査し、まとめたのが下の表だ。なお、ランキング3位になった外資系証券マンの東山昇氏は、先日、勤務先を早期退職したとのことで取材はNG。その代わり、繰り上げで6位までを取材した。

 いずれも半年間で40%超のパフォーマンスを誇る銘柄を見事的中させた、当たり屋の中の当たり屋ばかり。彼らが今、注目している22銘柄の中から、また爆騰銘柄が誕生するかもしれない!





【パフォーマンス1位】
日本では古臭いオールドエコノミー企業が、
アジアで息を吹き返している!



 推奨銘柄のメディネットが半年で約3倍! ダントツでパフォーマンスグランプリに輝いたラジオNIKKEI記者の和島英樹氏。そんな当たり屋の和島氏は、今年後半戦の日本株について、「まったく心配していない」と終始笑顔だ

 「ギリシャ破綻懸念からくる金融システム不安がくすぶり、二番底を取りに行く動きはあり得る。でも、ファンダメンタルズは至って良好。企業業績は、今期5割増、来期は25%増益が見込まれています。この勢いで、年末には1万2000円くらいまでありえそう」と、基本姿勢はあくまで強気。その理由は、なんといってもアジアの人口バブルだという。

「中国の人口は日本の10倍以上の13億人。日本と同じように高度成長すれば、成長規模は10倍以上になる。しかも、次には人口10億人のインド、2・5億人のインドネシア、ベトナムなどが追随する動きです。そんな〝日本の高度成長期の30倍のうねり〞のなか、日本はアジア唯一の先進国として思い切り妙味を享受できるはず。10年後には日経平均株価4万円の大化けもありうるでしょう」

 確かに足元を見ても、業績を伸ばすのは中国に強い企業ばかり。

 「中国は現状でも、1年間に新日鉄2個分の鉄鋼、東京電力2個分の電力需要の伸びがある。そのうえ、都市部への人口流入は毎年2000万人。しかも、その高度成長はまだ折り返し地点にまで来ていません。今後もいかに中国に食い込んでいるかが、上値が狙える企業の目安になるでしょう

 特に和島氏がイチオシなのが、繊維や海運、機械などのオールドエコノミー系だという。

 「先日、レナウンが中国企業に買われたように、日本では古くなった技術でも中国では伸びシロがある。そういった意味では、日本では古臭い存在の給湯器を製造販売するノーリツなどは、飛躍的に伸びる可能性が高いでしょう

 一方、ハイリスク・ハイリターン銘柄を狙うなら、バイオベンチャーがイチオシだという。

 「’00年代前半にバイオベンチャーが相次いで上場しましたが、ライブドアショック以降、売り叩かれてきました。しかし今年に入り、厚労省に認可されそうな技術を持つ企業もあり、目端の利く投資家はすでに物色し出している。年初から高値まで日経平均株価が8%程度の上昇のなか、バイオ関連は約15%も上昇しているのです。ただし、バイオベンチャーは玉石混交。買うならば、営業キャッシュフローが黒字の銘柄限定です」

 中国もバイオも、〝第二のバブル〞を見逃すなってことだ。




■和島英樹 氏
ラジオNIKKEI記者。銀行系証券会社などを経て現職。東証記者クラブのキャップ