2009/12/28 EMCOM証券「みんなのFX」

金曜日のマーケットは、欧米勢が祝日(クリスマス)のため市場参加者が乏しいなか、全般的に小動きとなった。その中で発表された日本の失業率は5.2%と4ヶ月ぶりに前月から悪化し、菅国家戦略相は「全体として、失業率など厳しい状況続いている」との見解を述べ、労働市場への厳しい見方を改めて示した。
また為替については「一時の円高が相当是正された」と述べ、11月末に85円割れを記録して以降の円安の流れを歓迎している。ただ、一連の経済指標や要人発言は、市場を動意付かせるまでにはいたらず、値動きは限定的となり、ドル円は91.451円、ユーロ円は131.428円でそれぞれ取引を終えた。


今週の展開


さて今週のドル円だが、比較的重要な米経済指標であるS&P/ケースシラー住宅価格指数、消費者信頼感指数(29日)、シカゴ購買部協会景気指数(30日)などが発表されることで、市場は景気指標に反応する動きと想定される。一方で総額1180億ドル米債の入札が予定されており、すでに需給懸念で10年物が3.8%台を示現し全般的にドル支持要因になっている。また、12月1日と12月18日に白川日銀総裁が述べた、デフレ脱却のための金融緩和に対する意気込みも円安要因となりそうだ。いずれにしても、米国債入札と米経済指標をにらんだ展開とみる。テクニカル的には10月27日の高値92.33円を超えていくかどうか。本邦輸出の売りオーダーをこなしていった場合には、93円台を示現する可能性は秘めているだろう。

ユーロ円は株高を背景としたリスク選好による円売りなど、今月に入り急ピッチで進んだドル高を受けて欧州通貨は対ドルで軟調な動きが続いている。年末にかけて、売られ過ぎを調整する動きが出る事が考えられ、対円でも底堅い動きを予想することもできるが、年末モードに入った市場はサプライズがない限り振れ幅も限られよう。

[今週の予想レンジ]
ドル ・円  91.00-93.00
ユーロ・円 129.00-133.00
ポンド・円 144.00-148.00

【今週の主な経済指標】

12/28
08:50(日) 11月鉱工業生産
08:50(日) 11月商業販売統計

12/29
16:45(仏) 第3四半期GDP(改定値)
21:45(米) 週間チェーンストア売上高
22:55(米) 週間レッドブック大規模小売店売上高
23:00(米) 10月S&Pケース・シラー住宅価格指数

12/30
21:00(米) 週間住宅ローン借換申請指数
23:45(米) 12月シカゴ購買部協会景気指数

12/31
15:00(南ア) 11月マネーサプライ
18:30(英) 11月消費者信用残高
21:00(南ア) 11月貿易収支
22:30(米) 週間新規失業保険申請件数

≪2009年12月25日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ベア」
クリスマス休暇ということもあって市場は閑散としていたが、前日の米新規失業保険申請
件数の好結果を受け、米雇用情勢の改善期待が高まったことから、5日ぶりの「ブル」と
なった。米景気回復期待の高まりや米長期金利の上昇を受けてドルに対する強気見通しが
広がっているほか、株高によるリスク選好に加えて日本の追加金融緩和期待を背景に円売
り意欲も強まっていることなどで、堅調な地合いが持続するかもしれない。年末には向け
て、92円台を試す可能性も十分考えられるだろう。また、今週は1180億ドルの過去最大
規模となる米国債入札が実施されることから、入札に備えたドルの手当て買いが考えられ
るほか、需給悪化懸念から利回りが上昇した場合はドル買い要因となろう。


ポンド円は「ブル」
クリスマスや年末要因もあって新規ポンションは限定的。僅かに「強気」勝ったが、米国
の景気回復期待や長期金利上昇を背景にドル買いの流れが固まりつつあり、年末に向け、
対ドルを中心に下値を試す展開が再開しそうだ。スイスフランが堅調となっていることで
欧州通貨内でもポンドが相対的に売られやすい地合いか。対円も上値は重いとみたほうが
いいだろう。


豪ドル円は「ブル」
NY金先物やNY原油先物の上昇を背景に「ブル」は継続。今週に関しては、豪州でイベン
トがなく、基本的には年末に向け流動性に乏しい展開が予想される。ただし、米国の金利
先高観が強まっている一方、豪準備銀行は来年2月の追加利上げ休止観測が浮上しており、
対ドルはさらに下値を拡大する動きが考えられる。対円も上値は限定的とみるのが賢明だ
ろう。


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