狙いはポンド/円のみ。使うのはボリン1つだけ



 恐怖の大暴落も、F・T・K・氏にとっては心地よい太鼓のリズム。踊り子の悩ましい腰つきを思わせる、一瞬の揺り戻しにすべてを賭ける。1取引のボリュームを2000枚(2000万ポンド=約26億円!!)に引き上げたら、いよいよカーニバルの始まり! たった1銭の値動きで20万円の損益が発生する、超リスキーな必殺〝ナンピンサンバ〞が炸裂する! サンバを踊るのに、複雑なテクニカル分析は一切不要。手にするべき武器はたった1つ。

 「トレードするのはポン円だけで、テクニカルもボリンジャーバンドだけ。普通は2σ までしか見ないでしょうが、ボクの場合は3σ、4σまで表示させています。5分足で4σに達するような急落があったら、リバウンドを狙う。チャートを1分足や10秒足に切り替えて値動きの〝勢い〞を見ます

 って、ちょっと待った! 10秒足なんて聞いたことないし、見たこともない。

 「DukascopyというFX会社がスイスにあって、そこでデモ口座を開けば10秒足チャートが見られます。急落のときは10秒足がちょこまかせわしなく動いて陰線が続くんだけど、ほんの一瞬、横棒になったり、小さな陽線になる。そこが、逆張りのポイント。リバウンドが始まったら10秒足の勢いを見て利食いポイントを探る。再度勢いよく落ちていったら、すぐに損切りして、次の反発を狙うんです。今度は取引枚数を倍に増やしてね

 「買ったら・損切り、買ったら・損切り」のリズムが「買ったら・急騰」「買ったら・バカ勝ち」に変わればナンピンサンバの真骨頂。たちまち損切りはチャラになり、利益が積み重なっていく。そして、クライマックスが訪れる……。

 「深夜3時半に1000万円くらいの利益になって、もう充分だろうと、そろそろ店仕舞いかなと思っていたところで大チャンスがきたんですよ。深夜3時45分に。そのとき133円台後半だったポン円が、1分で132円台前半まで2円近く下げたんです」

 この時間になると相場はめちゃくちゃ。FX会社によってレートは何十銭も異なり、スプレッドは急拡大。為替市場は完全に破綻していた。そこに生まれた〝隙〞をF・T・K・氏は見逃さなかった。

 「一気に2円下がったところを狙って、2000枚の固め撃ち。3時46分に129円台から130円台半ばで約2000枚買ったんです。その直後に一瞬だけ、132円64銭まで跳ね上がった。これは約定拒否されそうだなぁと思いつつ手仕舞いしたら、全部注文が通っていて、これだけで約4000万円の利益(笑)」


■F・T・K・氏
20年前にブラジルから出稼ぎのため来日。
FXの利益はトータル2億円を優に超える。日本文化を愛するFX界のラモス瑠偉
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