地球上最後の新興市場 アフリカ投資の可能性
[南アフリカ]豊富な資源を背景にW杯後も伸びしろあり


 まさに今、サッカーワールドカップが開催されている南アフリカ共和国。各国の選手たちの一挙手一投足が世界中の耳目を集めている。岡田JAPANの動向も、もちろん気になるところだ。

 それと同時に気になるのが景気の動向。南アフリカはアフリカ53か国中最大の経済大国であり、ワールドカップ開催が決まった'04年から年間約4〜5%の安定成長を遂げている。一見好調のようだが、投資妙味があるのはワールドカップまでの話では……?

「いえ、ワールドカップが終わっても、景気にはそれほど影響がないと考えています」

 そう話すのは、アフリカへの投資に詳しい個人投資家の尻馬氏。

 「中国やインドなど、高成長が続く国に資源を供給している地域が2つあります。1つは中東、もう1つはアフリカです。アフリカは新興国の資源需要にこたえながら成長していくと考えられます」

 南アフリカの景気もこの流れで説明できると尻馬氏はいう。

 「金とプラチナは産出量が世界一ですし、ダイヤモンドや石炭も豊富です。安定成長は近年の資源高騰に支えられたものなのです」。

 潤ったフトコロは、消費の増大を生むと尻馬氏は見込んでいる。

 「注目したいのは通信業と小売業ですね。携帯電話会社のMTNは今やアフリカを代表する企業です。また、各地で大規模なスーパーの建設も進んでいます」

 そんな南アフリカの抱える最大のリスクが治安だ。

 「南アフリカ最大の経済都市、ヨハネスブルグは日中に1人で外出するのも危険なほど物騒な街です。ハイリスクだからハイリターン、かもしれませんが、そんな危ないところに日本から投資するのがいい選択なのかどうか、考えておいたほうがいいでしょう」

 そう釘を刺した上で尻馬氏は、南アフリカの投資信託やETFの購入をすすめてくれた。

 「リスクを考えると、個別株や通貨を狙うよりも、国全体の成長に投資したほうが安心でしょう。伸びしろの多い、将来有望な国であることは間違いないのですから」



■尻馬氏
「尻馬投資戦略ブログ」「イスラム株の世界」などのブログ管理人。
深い調査を基にした考察が人気。最近はツイッターをよく利用しているとのこと。
@shiriuma