資源高騰中なのにいまいち伸び悩む理由は?
ギリシャパニックの余波と情報開示の低さが不安材料に…


 「正直、いまロシアへの投資はおすすめできません」(二本氏)

 その理由として大きいのが、東欧の金融問題。いま、ギリシャに注目が集まっているが、あれは公務員が派手なストをやったり、ユーロとリンクの面で話題になっているところが大きいという。

 「金融の問題そのものとしてみた場合、南欧よりも、ハンガリー、ポーランドなど東欧のほうがずっと深刻で、根が深いのです」

 事実、原稿執筆時(7日)、デフォルト(債務不履行)問題でハンガリーがギリシャ以上の債務危機を迎えたと報じられたばかり。

 「ロシアは歴史的に繫がりの深い東欧諸国に、相当大きな投資をしています。再び東欧金融危機が顕在化すれば、ロシアも大きなダメージを受けるでしょう」

 時限爆弾を抱えているようなものだが、さらにロシアは、ソ連時代の鉄のカーテンほどではないが、いまだに情報開示に積極的ではない。このことが、欧米の投資家から「信用できない、投資しにくい」と見られ、いまひとつロシア投資が盛り上がらない理由でもある。

 「ただし、原油価格の動向によっては、またいつかブームが来るでしょう。そのときに備えて、ひっそりと仕込んでおくのも手です」




■二本章氏
日本国内で唯一、ブラジルの個別株を買うことができるニュース証券の調査機関・ニュースアセットマネジメント代表。
ブラジルをはじめ、ロシアやタイなど新興国市場の専門家