高金利のブラジルがさらに0・75%の利上げ!投資に影響は?
高利回り債券で手堅く儲けるか?消費関連株で10倍を狙うか?


 「BRICsのなかで、投資先として最有力なのは、'14年のサッカーワールドカップ、'16年の五輪を控えたブラジル」と言い切るのは、ニュースアセットマネジメント代表の二本章氏。実際、サンパウロ証券取引所のボベスパ指数は、昨年約80%も上昇した。

 しかし、この4月以降、株式市場は大きな調整局面に入っている。これは、世界経済波乱の影響もあるが、それだけではない。

 実は、現在のブラジル経済は、予想を上回る好調さの反面、インフレ懸念が高まっている。そのため、景気引き締め策として、4月には、市場の予想を上回る0・75%の金利引き上げ(8・75→9・50%)があったばかり。株式市場の調整も、この金利引き上げをきっかけとしている。しかし、伝統的に金利の高いブラジル経済においては、現在の金利水準でもまだ特別に高い、というわけではなく、むしろ低めだとか。

 「先物の動きを見ると、12%程度までの金利引き上げは、想定内」ということで、今後もさらなる引き上げが予想される。

 株式市場もそれを見越して調整局面入りしていると考えられ、「数か月でのリターンを狙うような短期投資はやめたほうがいい」ということだ。しかし、数年寝かせるのであれば、逆に今が絶好の押し目になるかもしれない。その際に注意したいのがセクター選び。

 「五輪を見越した不動産、インフラ関連や、資源関連の銘柄には、すでに外資がかなりの投資をしている。狙い目は、外資のあまり入っていない、小売りなどの消費関連セクターですね」

 ニュース証券ではブラジルの個別株も扱っている。小売りではロジャス・アメリカナス(LAME4)が二本氏の推奨銘柄だ。

 一方、これだけの高金利であれば、レアルそのものに投資したい、と考える人もいるだろう。しかし残念ながら、ブラジルは通貨規制を行っており、個人がFXなどでレアルに投資することはできない。

 そこで、注目されるのが債券投資。これには債券型のファンドを使うのが手軽だ。ファンドなら1万円程度から投資を始められるが、「資金があるなら、債券そのものを購入する手もある」とか。

 「ネット証券で扱っているブラジル関連の債券は、10%近い利回りを提示しており、5年寝かせれば約50%のリターンが得られる。もちろん為替リスクもありますが、狙ってみる価値はあるでしょう」



■二本章氏
日本国内で唯一、ブラジルの個別株を買うことができるニュース証券の調査機関・ニュースアセットマネジメント代表。ブラジルをはじめ、ロシアやタイなど新興国市場の専門家